2023-07-25
こんにちは。
7月も終盤になり、子供達は夏休みで人の移動も集中する為、どこに行くのも大変ですね。
それに加えて行事ごとも増えてきました。
特に今の時期、受注を多く頂いているのが結婚式で新郎様が着用するタキシードや結婚式に出席する時に着るスーツ。
その際、お客様からご質問頂く事の多い
「スーツとタキシードの違い」
普段タキシードを着る機会がないのでわからない方が大半だと思います。
今回は「スーツとタキシードの違い」についてお話致します。
話に入る前に「タキシード」という呼び名はアメリカでの名称になり、国によって呼び方が変わります。
イギリス、諸外国ではディナージャケット、スモーキングジャケットとも呼ばれ、
元は午後5時以降に着用するパーティーでの食事、レセプションなどでたばこを吸う際に着用するものとしての服飾になります。
日本ではそのような決まりはなく挙式での新郎衣裳=タキシードが常になっています。
スーツの場合
衿の形→「ノッチドラペル」
「ピークドラペル」
素 材→「共布」
ぱっと見、スーツとタキシードの違いが分かる箇所ではないでしょうか。
通常のスーツの場合ほぼ形は上記写真の「ノッチドラペル」
ピークドラペルという形もありますがジャケットのデザインがダブルになっている場合が多い傾向です。
素材はスーツの場合、衿部分も同じ「共布」を使用します。
タキシードの場合
衿の形→「ショールカラー」
「ピークドラペル」
素 材→「シルク」または「ポリエステル」
タキシードの場合はショールカラー別名ヘチマカラーとも呼ばれる形と、上記写真の形のピークドラペルがあります。
柔らかい雰囲気を出したいのであればショールカラーであり、よりフォーマルに寄せるのであれはピークドラペルになります。
どちらが正しいという事ではなく、お好みでお選び頂ければ問題ありません。
素材はシルクやポリエステル生地で、色で言うと「黒、紺、白」と様々あり、華やかさをプラスした仕様で結婚式やパーティーに映えるので適しています。
上記「衿部分の形・素材」で使用している写真の様に、スーツの場合は通常のネクタイとなりますが、タキシードの場合は、蝶が羽ばたいている形をしている「蝶ネクタイ」または「ボウタイ」と呼ばれる種類のネクタイを合わせた方がよりフォーマルな装いになります。
新郎様でもゲストの方でも着用して問題のない、特別な場面に適したアイテムになります。
タキシードを着用の際は是非蝶ネクタイを付けてお出かけ下さい。
スーツの場合→水牛の角やプラスチックのもの
タキシードの場合→くるみ釦(釦を布で巻いてあるもの)
通常のスーツに付ける釦は水牛の角やプラスチックのものが一般的であり、タキシードはくるみ釦という衿に使われるシルクやポリエステル素材を使い、生地で釦を覆っているものの事です。
くるみ釦でなければいけないという事ではないですが、よりフォーマル感と統一感を出すという意味合いで使われています。
これも通常のスーツにはないデザインで、タキシード特有の仕様になります。
スラックスの両足外脇縫い目に沿って裾まで巾1.5㎝ほどのラインが縫い付けてあります。
素材は衿同様にシルクまたはポリエステル。
起源を辿るとどれが正しいのかわかりませんが、元々は軍の位や立場が一目でわかる機能として使われていたようです。
こちらもくるみ釦同様に側章が付いていなければいけないという事ではありませんし、今ではデザインとしての意味合いが強いものとなっています。
以上、簡素にわかりやすいよう
「スーツとタキシードの違い」についてお話いたしました。
これからタキシードをご準備される方は式場でのレンタルか、オーダーかの選択肢がございます。
レンタルでの着用を希望されている方は、全てタキシードに相応しい仕様になっているので数ある中から気に入ったものを選んで頂ければ問題ありません。
せっかくだからオーダーでという方は、1~4で述べた形や素材も自由に選択可能かつ、
当店では1度しか着ない可能性がある方に対してはその後の活用に適した仕様のご提案をしております。
タキシードお仕立て後、挙式等が終わられたら普段のお仕事でも使用できる様に
「普通のスーツに仕立て変え」する独自のサービスがございます。是非そちらもご検討下さい。
詳しくは次回のブログ
「タキシードのレンタルとオーダーについて」
レンタルとオーダーの価格やメリット、デメリットなどの情報をお伝え致します。
当店ではオーダースーツをメインにブライダルに適した新郎様衣裳のオーダーも承っております。
わからない事やご要望等、困りごとがございましたら下記URLから一度お問合せ、ご相談下さい。