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今回はお客様からよくご質問頂く「オーダースーツの価格構成」について解説していきます。

これからオーダーでスーツを作ろうと思われている方へ参考になれば幸いです。

オーダースーツの価格を構成する要素は大きく分けて3つあります。

1-1「使用する生地の質」　
1-2「オーダーの種類」
1-3「縫製方法」

1-1「使用する生地の質」

まずスーツに使用される生地には様々な種類があります。

代表的な素材はウール（羊毛）、綿・麻やモヘア、最近ではご自宅で洗濯ができ、ストレッチが効いた機能性のあるポリエステルも良く使われています。

一概にウールだから高価という事ではありませんが、体の動きに馴染むよう柔らかく繊細な糸を必要としますので、原産国が羊毛の管理・厳選された毛の収集、汚れや皮脂などの不純物を処理して、イタリアやイギリスなどに運び、現地の職人が織る過程や染色等加工に多くの手間がかかる為、大変高価になります。

綿麻素材は植物由来の素材になるので、天候に左右されやすく生地になるまで羊毛同様に手間がかかる分、高価になる素材といえます。一方で、ポリエステルのような化学繊維は自然に左右されることなく作り出せる素材の為、手間がかからず、大量に生産できるので比較的安価になります。

使用する生地の質は仕上がりの良さや扱いやすさ、着心地に影響がありますが、高価な生地を選んだから良い悪いという事ではありません。あなたがスーツに何を求めるのかで生地の素材や質を選択する事をお勧めします。

1-2「オーダーの種類」

オーダーの種類も価格を構成する上で大変重要な要素になります。

「オーダー」と聞くと体を測り、それに合わせて調整し仕上げていく、いわゆるフルオーダーのみと思われがちですが、今は「簡易的な箇所の調整のみできるオーダー」（パターンオーダー）、「様々な箇所を調整できるより自由度の高いオーダー」（セミオーダー）「全て一から作り仮縫いがあるオーダー」（フルオーダー）と色々種類があります。

今回は価格構成の話になりますのでオーダーの種類についてはまた別の回で詳しく解説していきます。

上記の様にこれら全てが「オーダースーツ」という言葉で一括りにされている為、どれも同じと思われてしまいがちですが、調整の自由度により価格に反映されていきます。お店によって価格が変わるのはどのオーダーの種類をサービスとして提供しているのかということです。

簡易的なオーダーで十分なのか、自由度の高いより体に合うオーダーが必要なのか。生地の風合いにマッチした種類のオーダーをお勧めします。気になったお店があれば調べて、価格を他店と比較をしてみるのもいいかと思います。

1-3「縫製方法」

スーツを作る工程で必要になる縫製という作業がります。
生地を裁断し、腕や衿、肩周り、前身ごろ、後ろ身頃など各パーツを繋ぎ合わせスーツにする作業です。全て機械なのか、職人の手縫いなのか、機械と手縫い両方使いなのか。

製品になればどれも同じに見えますが、方法によって価格も仕上がりの風合いも大きく変わってきます。多くのオーダースーツ屋が大量に生産が出来る事で価格が抑えられる機械縫製を使っています。仕上がりはミシンの力で均一に縫われるのでパシッと硬い仕上がりになる傾向があります。

反対に今はほぼなくなりつつある職人の手縫いは膨大な時間を要する為、大変高価になりますが価格に反映される分、曲線が綺麗に表現され、縫う力も強弱が付けられるので立体的で柔らかい風合いで体に馴染みます。

最後は今の時代に合うコスパのいいオーダーの縫製といえるミシンと手縫いの両方を使う方法。仕上がりは手縫い特有の風合いも残しつつ、機械の生産性も取り入れているので価格と仕上がりのバランスが非常にいいものになります。

1-2「オーダーの種類」でお伝えしたようにお店によって縫製方法も様々なので気になるお店の縫製方法はどれになるのか調べてみると価格の相場も感覚的にわかってくるのではないでしょか。

以上、価格の構成について3要素をお伝えいたしました。

オーダーいう言葉でひとくくりにされてしまうと全て同じと思われますが、１つ１つ違いがあり、3要素である「使用する生地の質」　「オーダーの種類」　「縫製方法」が組み合わさって価格の相場が決まるという事を考えると、安さの理由やコスパがいい悪いの見方が変わってくるかと思います。あなたがお店を選ぶ基準になれば幸いです。

当店ではお客様のご要望やご予算に合わせて最適な生地のご提案・サイズ感を提供しております。「既製品だとしっくりこない」　「オーダーはしてみたが満足がいかない」　「一度オーダーを体験してみたい」等、お困り事がございましたら下記のURLから1度当店にご相談下さい。

お問い合わせ | dante 出張オーダーメイドスーツ (danteclothing.com)